こんにちは。
トレーナーの加藤です。
梅雨になると、「頭痛がする」「体がだるい」「気分が優れない」などの不調が現れる方も多いのではないでしょうか。
それは「低気圧」「湿度」「日照時間の減少」が自律神経に影響を与えている可能性があるからです。
今回はそんな自律神経が梅雨に乱れやすい理由を解説していきます。
自律神経とは
自律神経とは、全身の器官をコントロールする神経系です。
『交感神経』と『副交感神経』から成り立っています。
・交感神経
交感神経は、昼間や活発に活動する時間帯に優位になります。
そして以下のような働きを担っています。
・脳血管を収縮させる
・瞳孔の拡大、涙の分泌を抑制する
・唾液が出づらくさせる
・気管支を拡張させる
・心拍数を増やす
・消化を抑制する
・排便・排尿を抑制する
・暑い時に汗を分泌して体温を下げる
・寒い時に身体を震わせて熱を発生させる
・末梢血管を収縮させる
・副交感神経
副交感神経は、体と心がリラックスしている時に優位になります。
働きは以下の通りです。
・脳血管を拡張させる
・瞳孔を収縮させる
・サラッとした唾液を出す
・気管支を収縮させる
・心拍数を減らす
・消化を促進する
・排便・排尿を促進する
交感神経・副交感神経の2つはどちらがいいという訳ではなく、両方がオン・オフになり、状況に応じてバランスよく切り替わる状態が理想的です。
梅雨に自律神経が乱れやすい理由
冒頭でもお伝えしたように、「低気圧」「湿度」「日照時間の減少」が自律神経に影響を与えている可能性があるからです。
・低気圧
頭痛やめまい、だるさやイライラなど、不快な症状が現れる事もありますね。
僕自身が片頭痛で頭がカチ割れそうになってます(笑)
低気圧は高気圧に比べて、酸素が薄くなるので、そういった症状が出やすくなると言われているのです。
酸素が薄くなることで、脳が身体を休ませようと副交感神経のスイッチをONにします。
本来、交感神経が優位になる時間帯に副交感神経が優位になる時間が増えてしまうと、脳が自律神経の調整を上手く行えなくなるのです。
・湿度
湿度により発汗が適切に行われにくくなり、体温調節がうまくできなくなってしまいます。
体温調節が適切に行えなくなることでも、自律神経の乱れに繋がるとされています。
また、湿気でむくむことにより血行が妨げられ、痛みを感知する神経が刺激されるために関節痛が起こるといわれています。
・日照時間の減少
日中に太陽光を浴びることでセロトニンの分泌を促すことができます。
ですが梅雨だと雨や曇りが続いてお日様がでる時間がかなり短くなってしまい、セロトニンの分泌量が少なくなってしまうのです。
セロトニンは睡眠ホルモンと呼ばれているくらい睡眠に欠かせないホルモンであるメラトニンの材料にもなるので
セロトニンの分泌量が少ないと、生活リズムが乱れやすくなり、さらに自律神経を乱してしまう原因となります。
セロトニン・メラトニンについては下記のURLの【睡眠の質を高めるなら体内時計を整えよう】にて詳しく解説しているので、是非合わせてご覧ください。
自律神経を整える為には適度な運動も必要です。
散歩やご自宅での簡単なエクササイズやストレッチを行うのがおススメです。
自律神経を乱す原因の1つであるストレスを発散させることもできます。
定期的な運動で、睡眠の質が向上し、入眠時間や起床時間が安定しやすくなり、ホルモンの産生・分泌を促進し、結果として自律神経の安定に繋がります。
また、適度な運動によって、交感神経と副交感神経のバランスを調節する機能が向上します。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。