こんにちは。
トレーナーの加藤です。
ヒトは鼻呼吸が本来の正しい呼吸方法なのですが、進化の過程で食道と気道がつながり、口呼吸もできるようになりました。
ですが、口からつながる食道と、鼻の気道はまったく別の器官になっており、つながっていません。
また、口呼吸には大きな病気につながりかねないデメリットがたくさんあります。
その中でも、顔の筋肉の劣化によるフェイスラインの崩れについて説明していきたいと思います。
顔の筋肉の劣化がたるみやしわの原因になる
口呼吸が習慣化してしまうと、口周りの筋肉が常に緩んだ状態となります。
口周りの筋肉が緩んでしまうと周囲の表情筋も緩み、それが皮膚の緩みにも繋がっていきます。
この表情金からの皮膚の緩みは、目元や口元のしわの原因になってしまいます。
また、口呼吸は「舌の位置を固定する筋肉」も衰えさせてしまい、二重あごやいびきの原因にもなってしまいます。
この筋肉が衰えてしまう事で、舌の位置がずれてしまい、出っ歯や受け口になりやすいといったデメリットもあります。
口呼吸になっていないかチェックしてみましょう
口呼吸は無意識に行っている事が多い為、意識しないとなかなか判別ができません。
今回、改めて気になってきたという方は、ぜひ下記の項目をチェックしてみてください。
当てはまった項目が多いほど、普段口呼吸になってしまっている可能性があります。
①唇が乾燥しやすい
②上下の唇の厚さに差があり、下唇のほうが厚い
③上唇が富士山型
④意識しないでいると口が開いている
⑤口がへの字になっている
⑥鼻の穴を意識して動かす事ができない
⑦寝る時にいびきをかいてしまう
口呼吸改善におすすめな『あいうべ体操』
口呼吸を改善する為には、特に口周りの筋肉を動かす事が大切です。
その中でオススメのエクササイズが「あいうべ体操」です。
あいうべ体操は、「あ~」「い~」「う~」「べ~」と口を動かすだけの簡単な体操です。
声は出しても出さなくてもかまいません。大きく口を動かし、ゆっくりと行うのがポイントです。
あいうべ体操のやり方
①「あ~」と口を大きく開け、1秒キープします。
②「い~」と思い切り横に口を広げ、1秒キープします。
③「う~」と唇をとがらせて、大きく前に突き出し、1秒キープします。
④「べ~」と舌を出します。前に出すのではなく、顎先に向かって伸ばすような感じで行いましょう。これも1秒キープします。
「あ~」「い~」「う~」「べ~」と、それぞれ1秒ずつキープして行い、これを10回繰り返します。
10回を1セットとし、1日に3セット行うと効果的でしょう。行うタイミングは入浴中や就寝前がおすすめです。
痛みのある方はできる範囲で行いましょう
あいうべ体操では口を大きく動かすことが大切ですが、顎関節症の方や口を開けると痛みがあるという方は
顎関節に負担をかけない「い」と「う」の工程のみを繰り返すなど、無理せずできる範囲で行ってください。
あいうべ体操では口周りにある筋肉の口腔周囲筋(舌、頬、唇、顎)と呼ばれる所を使います。
また
・寝付きや寝起きが悪い方
・顔のたるみやしわが気になる方
・口臭などの口トラブルが多い方
にもおススメのエクササイズになっておりますので、是非お試し頂けると嬉しいです。