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ストレス対策にはオキシトシン

こんにちは。

トレーナーの加藤です。

オキシトシンは、「愛情ホルモン」と呼ばれる神経伝達物質のひとつです。

脳の視床下部という部位で産生され、脳下垂体に運ばれることで作用し、コルチゾールの分泌を抑え、抗ストレス作用を持ちます。

また、オキシトシンは恐怖という感情を抑え、他人に対する信頼感や親近感を与える機能も果たすと言われています。

今回はそんなオキシトシンについてお話していきます。

 

 

 

 

 

【オキシトシンの効果】


 

ストレスの緩和


オキシトシンには、体に対するさまざまなストレスを軽減してくれる作用があります。

例えば、抗酸化・抗炎症の作用によって体のストレスを減らしたり、β-エンドルフィンという鎮痛ホルモンを増やして痛みのストレスを緩和したりなどです。

また、副交感神経を優位にしてリラックス状態に導いたり、メラトニンの分泌を促したりして睡眠の質を上げる効果もあります。

逆に、ストレスがあるとオキシトシン分泌が抑制されてしまうという側面も。

 

 

②幸福感が高まる


オキシトシンは、同じく脳内で分泌されるセロトニン、ドーパミン、β-エンドルフィン、GABAを増やす働きがあります。

これらのホルモンが分泌されることで不安や寂しさが減り、リラックスしてゆったりした気持ちになりやすくなると言われています。

オキシトシンが幸せホルモンとも呼ばれるのはこのためです。

 

③ダイエット効果


オキシトシンには食欲を抑制する作用もあることが最近の研究で判明しています。

特に糖質の食べたいという気持ちが抑えられます。

また、胃腸のぜん動運動を助けるなどの働きにより、太りにくくなることも期待できます。

 

④免疫力の向上


オキシトシンには抗ウイルス作用があるとされ、新型コロナウイルスの侵入を防ぐサポートもしてくれるということで注目を浴びています。

ウイルスに感染すると体内で炎症や活性酸素などが発生し、これに対処するためにオキシトシンの必要量が増え、オキシトシンレベルが低下してしまいます。

オキシトシンを増やしておくことはウイルスへの感染対策にもなるといえるでしょう。

 

 

 

オキシトシンを分泌させるためには


 

主に人と人との肉体的な接触や簡単なボディタッチによってオキシトシンは分泌されます。

また、スキンシップがなくてもまわりの人のために何か行動を起こしたり優しく接したりすることで

「ヘルパーズ・ハイ」(親切にしたことで脳内ドーパミンが分泌され、幸福感をもたらすこと)が作用し、オキシトシンが分泌されるという研究結果もあります。

オキシトシンを分泌する方法は他にも以下の方法が挙げられます。

・猫や犬など、癒される動画を見る
・肌ざわりの良い物に触れる
・食事や会話を楽しむ
・人に親切にする
・食べ物から栄養素を摂取する(ビタミンC・ビタミンD・マグネシウム・タウリン・カフェインなど)
・アロマの香りをかぐ
・瞑想をする

「すてきだ」「可愛い」「ありがとう」など、感情を抑えることなく解放することも大切だとも言われています。

日常生活において、ちょっとした行動でもオキシトシンは分泌されます。

たとえば「ありがとう」という言葉を他者に対して素直に伝えたり

電車で席を譲ったり……そんなとき、心がちょっとくすぐったいけど、なんだか良いことをした幸福感を覚えたことはありませんか?

これは、実はオキシトシンの作用なのかもしれません。

今はオフラインでの触れ合いが減少して、人と人が直接触れる機会が少なくなったため、オキシトシン不足に陥っている人も多くなっています。

オキシトシンは、私たちの心身の健康に必要不可欠であることは間違いありません。

自分の大切な人はもちろん、今日出会った人にやさしくしようと心がけるだけでも変わっていくかもしれません。

いろいろと落ち着かない世の中だからこそ、オキシトシンを分泌させて心豊かな毎日を送ってみましょう。

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