こんにちは。
トレーナーの加藤です。
今回は『眼精疲労』についてのお話です。
眼精疲労とは、目の使い過ぎによって、目だけでなく全身に疲れを感じる状態の事です。
テレビ、パソコン、スマートフォンなどの画面を長時間見たり、メガネやコンタクトの不具合で目に負担がかかることなどで起こりますが
精神的なストレスも原因になっていると言われています。
目や身体の疲れを取りたくて、目周辺の筋肉をほぐしたり、温めたりする人は多いと思います。
ですが、これらの方法だけでは眼精疲労の根本的な改善はあまり期待できません。
一緒に眼精疲労の原因と改善方法を確認していきましょう。
眼精疲労の原因
眼精疲労の原因は、後頭下筋群という筋肉の集まりのハリによるものです。
後頭下筋群は、後頭部のすぐ下に位置する筋肉で、「大後頭直筋」「小後頭直筋」「上頭斜筋」「下頭斜筋」から構成されています。
首周辺の筋肉ではありますが、後頭下筋群は「第2の眼筋」と呼ばれるほど、目の機能と密接な関係があります。
特に近くの物を見る時に後頭下筋群は優先的に働きます。
本来近くの物を見る時、私達は無意識のうちに体幹を固定し、頭と首の動きで細かい動作修正を行っています。
後頭下筋群はこの頭と首の細かい動作修正を行う事で、目のサポートを行っているのです。
具体的には、眼球運動や瞼の動き、ピントを合わせるといった働きを行っています。
後頭下筋群が張ってしまい、機能低下を起こすと目の負担が大きくなり慢性的な眼精疲労に繋がってしまいます。
後頭下筋群が張ってしまう原因として、スマホの長時間操作が挙げられます。
目線が下がる、肩は内側に巻いてしまう、顔は前に突き出すといった、いわゆる猫背の姿勢が後頭下筋群をガチガチにしてしまうのです。
眼精疲労を根本的に解決するために
厄介な眼精疲労を根本的に解決するためにご自身でもできるセルフケアをご紹介していきます。
ぜひケア前とケア後で、首の動かしやすさや、軽さなどを比べてみて下さい。
①首周辺の皮膚をつまんで持ち上げる
慢性的な眼精疲労の方は、首の後ろ側や首の皮膚が硬くなっている場合がほとんどです。
親指・人差し指・中指の3本の指で優しくつまむのが基本ですが、初めてケアをする方は痛みが強く出る場合があります。
その場合は5本指で行ったり、両手で皮膚を寄せ、持ち上げて行うと良いでしょう。
つまんで持ち上げる箇所は、「後頭部」「首の付け根」「首の後ろ」「首の横」「首の前」を行いましょう。
後頭部は、外後頭隆起という出っ張りに部分から下をほぐしてみましょう。
②後頭下筋群のマッサージ
首の皮膚を緩めたら、後頭下筋群をほぐしていきましょう。
後頭部の頭蓋骨が触れられなくなった場所が後頭下筋群の位置です。
気持ちい程度の力で、指の腹で優しく押してみましょう。
この時、少し上を向くと後頭下筋群が緩まり、ほぐしやすくなります。
また、目を閉じることで更に緩みやすくなるので、目をつむりリラックスしながら行ってみて下さい。
マッサージの時間が長すぎても良くないので、慣れないうちは30秒から始めてみるのも良いかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。
今回は眼精疲労の根本的な原因となる「後頭下筋群」についてお話してきました。
後頭下筋群は、特にスマホの長時間操作で、猫背になっていると張りやすいので注意しましょう。
リモートワークで疲れ目が気になったり、慢性的な倦怠感がある場合は、ぜひ今回のケアを試してみて下さい。
少しでも参考になれば幸いです。