こんにちは。
トレーナーの加藤です。
マッサージを受けた後に、揉んでもらった場所が痛くなったという経験をお持ちの方はたくさんいらっしゃると思います。
また、揉み返しが怖いから、コリがあっても施術を受けずに我慢している方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、揉み返しが起こる原因や、揉み返しと好転反応との違いについて解説します。
揉み返しとは
揉み返しとは、簡単に言えば怪我の一種になります。
揉み返しが起きている時、筋繊維が傷ついており、内出血を起こしている状態です。
揉み返しが起きる原因
揉み返しが起きる原因として、「ドーゼオーバー」が考えられます。
ドーゼオーバーのドーゼとは『刺激量』のこと。
つまり、筋肉への刺激量が多くなってしまう事が、揉み返しの原因になります。
本来マッサージやケアにおいて、弱い刺激が組織の働きを目覚めさせ、中程度の刺激が組織の働きを亢進するとされています。
この刺激を利用し、筋肉の緊張を緩和したり、身体の回復力を高めたりするわけです。
ところが、筋肉への刺激量が強すぎた場合、組織の働きを抑制してしまい、最終的に組織の働きを静止させてしまいます。
その結果、筋繊維が傷ついて揉み返しが起こってしまうのです。
また、強い力でのマッサージに慣れてしまうと、これまでの押圧では物足りなくなり、さらに強い刺激を求めることとなります。
その結果、マッサージの効果そのものが得られなくなる可能性も生じてしまいます。
また、揉み返しが起こる原因としては、施術者の技量不足もあげられます。
人によって最適な刺激量が異なっており、施術者の見極めがとても重要になってきます。
例えば、体格の良い中年男性の場合は強めの刺激が必要となるでしょうし、華奢な女性の場合、刺激を弱めにする必要があるという具合です。
好転反応とは
好転反応は、揉み返しと混同されがちですが、全くの別物となります。
揉み返しが身体からの警告であるのに対し、好転反応は身体が回復しているサインです。
好転反応の特徴として、施術部位に痛みは出ません。
全身がだるくなったり、トイレが近くなったり、眠くなったりといった症状が好転反応に良く見られます。
好転反応の症状が見られる場合、休息を取ったり、水分を摂ったり、身体を温める事で、症状の早期緩和が期待できます。
水分を摂り、身体を温める事で、血流が良くなり、痛み物質や疲労物質を排出しやすくなります。
揉み返しは2~3日続きますが、好転反応の場合、翌日には身体がすっきりしている事がほとんどです。
いかがでしたでしょうか。
今回は揉み返しと好転反応の違いなどについて解説しました。
揉み返しは一種の怪我であるので、毎回揉み返しが起きるほどのマッサージを受けている方は力の加減を変えてもらった方が良いでしょう。
マッサージ効果も薄くなってしまうので注意していきたいですね。
好転反応は身体が回復しているサインですので、十分な休息、水分補給、身体を温めることを意識していきましょう。
今回の記事が参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。