こんにちは
トレーナーの加藤です。
「百害あって一利なし」と言われるタバコ。
ダイエットに取り組む方の中には
「ニコチンには脂肪を付きにくくする効果がある」と聞いた方や
「禁煙したら体重が増えた」と聞いて心配になられている方もおられると思います。
今回は体づくりという点での「ダイエットと喫煙の関係」をご説明していきます。
ニコチンにダイエット効果はあるのか?
結論から言うと全くダイエット効果はありません。
ニコチンには脂肪を付きにくくする効果があると言われているのは
ニコチンが、胃や腸の働き(吸収作用)を悪くしている結果にすぎません。
ニコチンの働きは交感神経を刺激する事。
また、血管を収縮させ、血流が低下することにより代謝の低下にも繋がります。
タバコを吸うとすぐに便意が出る場合があるのは、交感神経が刺激され腸管の運動が促進されるため為です。
こちらも血流の低下により腸管の運動機能が低下し、便秘傾向になります。
喫煙しながらでも痩せられるが栄養素をしっかりと摂取しよう
健康という点でいえば、喫煙はしないに越したことはないと言えますが
喫煙しながらでもダイエットの効果は栄養素をしっかりと摂れば出てきます。
筋トレをしている人やトップアスリートでも喫煙者はおられます。
喫煙が運動面にもたらす悪影響として
- 運動能力の低下
- 血管、血液への悪影響
上記のように喫煙によるダイエットへの弊害はあります。
喫煙しながらでもダイエット効果を出すためには、喫煙の弊害を緩和する栄養素を摂取する必要があります。
その栄養素の中でも特に重要なものがビタミンCです。
-
ビタミンC
ビタミンCは、筋肉や骨などの原料にもなり、脂肪燃焼効果も高い栄養素です。
タバコを1本吸うごとに、ビタミンCが約25~100mg失われてしまうと言われています。
喫煙すると大量のビタミンCを消費してしまう事から、しっかりと摂取したい栄養素になります。
そんなビタミンCですが、熱に弱い性質があり、加熱調理でほとんどが失われてしまいます。
生野菜からも理想的な量を摂取することができません。
その為、サプリメントで補うことをおススメします。
1日の喫煙量と相談して服用量を決めてみて下さい。
ビタミンC以外にも重要な栄養素は沢山あります。
ビタミンEやβカロテンなどが挙げられますが、喫煙しながらダイエットを行う場合でも
『まごわやさしい』を意識して食事を行いましょう。
ま=豆類
旨味成分を含み満足感を感じる事で過食予防、免疫細胞の活性化させる
ご=ごま
血液中の悪玉コレステロールを減らし、血圧を下げる
わ=わかめ(海藻類)
マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを豊富に含み、高血圧や心疾患の予防になる
や=野菜
ビタミンやミネラルといった、不足しやすい栄養素を摂取できる
さ=魚類
魚に含まれるEPA・DHAは動脈硬化の予防になる
し=しいたけ(きのこ類)
血液をサラサラにしてくれたり、丈夫な骨を作る上で大切なビタミンDが豊富に含まれている
い=イモ類
動脈硬化やがん予防、胃腸の働きを助ける役割がある
いかがでしたでしょうか。
健康面で見れば喫煙しない方がいいのは当たり前ですが
喫煙しながらでも、摂取する栄養素がしっかりしていればダイエット効果は出てきます。
現在もしくは今からダイエットをして体重を落としていこう、筋肉をつけていこうと考えられている方は
ダイエット効果を出す為に普段の食事からの栄養素に気を使っていきましょう。
健康の為には禁煙することが1番ですが、喫煙している方の参考になれば幸いです。