こんにちは。
トレーナーの加藤です。
ダイエット中にお酒を飲むなら『蒸留酒』がいいと良く耳にしますよね。
醸造酒のビール・ワイン・日本酒と比べると『糖質』が少ないからという理由が有力な説かと思います。
では、皆さんは『アルコール』が体内でどんな作用をするのかご存じですか?
今回はダイエット中の上手なお酒との付き合い方と題して、体内でのアルコールの作用や糖質との関係性について解説していきたいと思います。
蒸留酒に変えるだけでは、なかなか効果は現れにくいです。
アルコールを理解することで、よりダイエット中にお酒を楽しめるようになるので、是非最後までご覧いただけると嬉しいです。
アルコールの性質
-
アルコールに含まれるカロリー
1グラムあたり、約7kcalです。
三大栄養素の糖質(1gあたり4kcal)、タンパク質(1gあたり4kcal)、脂質(1gあたり9kcal)と比べても高いカロリー量です。
-
アルコールの体内残留中は身体の脂肪燃焼の働きが停止する
アルコールが体内に入った時、身体は脂肪ではなくアルコールを優先的にエネルギーとして消費しようとします。
アルコールは体格、体質、性別で異なりますが、日本酒1合を飲んだ場合、3~4時間ほど体内に残留すると言われています。
量が増えれば、さらに体内残留時間が長くなり、脂肪燃焼効果が止まってしまいます。
-
『アルコール+糖質』が脂肪を増やす1番の原因
アルコール自体が脂肪になるわけではありません。
まずは糖質とアルコールそれぞれの体内での処理のされ方を知っておきましょう。
◆糖質
体内に入った後、肝臓に一時的に貯蔵されます。
肝臓が蓄えられる分の糖質であれば、脂肪にはならないのですが、この蓄えられる分を超えてしまった糖質の余剰分が脂肪へと変わってしまいます。
お酒を飲んでいない時であれば、歩いたり、階段を登ったりといった日常動作でエネルギーとして使われるのです。
◆アルコール
アルコールも糖質と同様に肝臓で処理されます。
アルコールは身体にとって毒と脳に判断され、優先的にエネルギーに変えようと肝臓が働きます。
この為、上記のアルコールの体内残留中は身体の脂肪燃焼の働きが停止するという事に繋がります。
ここでご理解頂きたいのは、糖質・アルコール共に肝臓で処理されることです。
アルコールと糖質を同時に摂取すると、肝臓はアルコールの消費に忙しく、糖質を肝臓に貯蔵する余裕が無いのです。
なので、少量の糖質だったとしてもすぐに脂肪へと変わってしまいます。
これがアルコールと糖質の同時摂取を避けたい理由となります。
蒸留酒だからと、つまみが糖質に偏っている方は、糖質から『タンパク質・脂質・野菜類』に変更してあげると理想的です。
晩酌はつまみを『タンパク質・脂質・野菜類』にしよう
とはいうものの、『タンパク質・脂質・野菜類』も食べ過ぎては脂肪を増やしてしまう原因になってしまいます。
タンパク質や脂質の体内での処理のされ方を知っておきましょう。
◆タンパク質・脂質
これらの栄養素は筋肉やホルモン、新しい細胞の材料となります。
必要以上に摂取すると、材料に使われなかった余剰分がエネルギーへと変換されます。
この変換されたエネルギーが使われないと脂肪として保管されてしまうのです。
お酒が体内に入っていると、アルコールが優先的にエネルギーとして使われてしまうので、タンパク質・脂質を過剰に摂ってしまうと、そのまま脂肪になってしまうのです。
ですので、つまみは肉や魚、チーズなどのタンパク質・脂質からチョイスして適量お召し上がり頂くのが脂肪を増やさないコツです。
アルコールの質と量・つまみの質と量をコントロールして脂肪を増やさず晩酌しよう
ここまでの情報を踏まえて、どのようにしてお酒とつまみを合わせていけばいいのかをご説明していきます。
アルコールの質と量・つまみの質と量を分類して考えてみましょう。
-
アルコールの質
蒸留酒から選ぶ(焼酎・ウイスキー・ハイボール・ブランデーなど)
醸造酒(ビール・日本酒)などの糖質の入っているお酒は基本的にダイエット中に飲むには相性は良くありません。
-
アルコールの量
アルコール自体が脂肪に変わるわけでは無いので、基本的には量は気にしなくても大丈夫です。
ですが、アルコールが体内に残留している限り、身体の脂肪燃焼効果がストップしてしまうので、飲みすぎは良くありません。
気持ちよく嗜む程度に留めておきましょう。
-
つまみの質
ステーキ・刺身といった『タンパク質・脂質』の食品を心がけましょう。
糖質は肝臓がアルコールの処理で忙しい為、脂肪へと変換されてしまいます。
また、アルコールを代謝する際にビタミンB1が必要になる為、豚肉、魚類、アーモンドやくるみで補給するのもおススメです。
-
つまみの量
つまみの量も余剰分が出ないように注意しましょう。
やはり食べ過ぎてエネルギーとして使われないと脂肪になってしまいます。
『少量で満足度の高い物』を選ぶといいですね。
アルコールは空腹感を出す作用もあるので、ここは我慢した分だけ脂肪を撃退したと思うようにしてなんとか耐えきりましょう!
アルコールと糖質が相性が悪いのはお分かり頂けたでしょうか?
Noaでは実際にお酒を毎日飲みながら2か月で-10kgを達成された会員様もいらっしゃいます。
アルコールの質と量・つまみの質と量を気を付ければ、体重を落としながらお酒を嗜むことができるので参考になれば幸いです。