こんにちは。
トレーナーの加藤です。
「若い時はすぐに体型を戻せたのに、歳をとってから全然うまくいかない」といった経験はありませんか?
歳を重ねることで痩せにくくなるというのは仕方のない事なのです。
これは、加齢とともに筋肉量が落ちてしまう事が原因。
筋肉量が落ちることで、基礎代謝も落ちてしまい、なかなかエクササイズの効果が出ないこともあります。
食事バランスや、運動習慣に気を付けていれば、急激な筋肉量の減少というのは防ぐことが出来ます。
しかし、過度な「糖質制限」が筋肉量を減らしてしまう可能性もあります。
今回は、過度な糖質制限が引き起こす悪影響と瘦せ型肥満について、お話をしていこうと思います。
痩せ型肥満とは
瘦せ型肥満とは簡単に言うと、見た目は痩せているのに、脂肪の割合が肥満の人と同等レベルに多いことです。
主な原因は、運動不足や偏った食生活などが挙げられます。
痩せ型肥満の特徴として、筋肉量が少なくなっているので、基礎代謝が低く、脂肪をエネルギーに変える力も弱まっています。
極度の食事制限など、無理なダイエットをしたことがある場合に隠れ肥満になる人が多い傾向があるとも言われています。
ひとつの指標ですが、BMIは標準程度だが、体脂肪率が25%以上の場合は、筋肉量が少なくなっている可能性があります。
痩せていればいいやと思いがちですが、実は痩せている人ほど体重を支えている力が弱いため筋肉量が少なく
姿勢不良を起こしてしまったり、骨が弱くなってしまうといった悪影響にも繋がってしまいます。
痩せている場合でも、姿勢不良が長く続いてしまうと、ぽっこりお腹や巻き型などの原因にもなってしまうのです。
また、疲れやすい、だるさ等の症状が出る場合もあります。
過度な糖質制限が痩せ型肥満の原因にもなる
痩せ型肥満の特徴として、筋肉量が少なくなっているとお話ししましたが、過度な糖質制限が筋肉量を減少させてしまう事もあります。
筋肉を維持する為に思い浮かぶ栄養素は『タンパク質』が代表的ですね。
ですが、タンパク質だけでは、栄養が不足してしまい、結果的に筋肉量の減少に繋がってしまいます。
糖質は、太りやすい栄養素としてイメージされやすいです。
確かに糖質は過剰に摂ると、エネルギーとして使われなかった分が脂肪として身体に蓄積されてしまいます。
ですが、ある程度の糖質が蓄えられていないと、身体が筋肉を分解してエネルギーを賄おうとしてしまうのです。
筋肉が減った分だけエネルギー消費量が減るので、脂肪がつきやすくなり、痩せにくい体質になってしまいます。
糖質制限ダイエットは脂肪も落とせますが、筋肉も落ちやすいダイエット方法。
筋肉は体積が大きい分、少し減るだけでも体重の変動が大きいこともあります。
この点が糖質制限ダイエットの落とし穴なのではないかと、個人的に思っています。
体重を落としながら筋肉をつけるというのは、簡単ではありません。
だからこそ、ご自身の身体の状態を把握して、正しい知識をつけることがとても大切になってきます。
いかがでしたでしょうか。
ダイエットにおいて食事のバランスを整えるという事は非常に大切です。
ですが、特定の栄養素を省いてしまうと、逆にお身体へ負担をかけてしまったり、お悩みに繋がってしまう事もあります。
ご自身の目的に合った食事内容を心がけたり、1回の運動量は少なくとも、長期間続けていけるように工夫するのが理想的ですね。
現在の状態に合わせた内容で、出来るだけ筋肉量を増やし、体脂肪を落としていく。
これが本当のダイエットなのではないかと思っております。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。