こんにちは。
トレーナーの加藤です。
ダイエット・ボディメイク・姿勢改善において、『筋肉や関節を正しく動かす』という事は非常に大切です。
中でも現代人が機能低下しやすい部位である肩甲骨周辺の柔軟性。
デスクワークや普段の姿勢が原因で硬くなってしまっていると、肩こりやむくみ、姿勢不良からくるスタイル崩れ
痩せにくい身体になってしまうといった様々なお悩みに繋がってしまいます。
また、肩甲骨周辺には『褐色脂肪細胞』という、体温が低下した時に体内の脂肪をエネルギーに変換し、体温を保ってくれる細胞が存在しています。
褐色脂肪細胞を活性化させるためには、肩甲骨周辺が機能的に動いていなければいけません。
今回は『肩甲骨周辺の柔軟性は大切』と題して、褐色脂肪細胞の働きを解説していこうと思います。
褐色脂肪細胞とは?
褐色脂肪細胞は、冒頭でも説明した通り、体温が低下した時に体内の脂肪をエネルギーに変換し、体温を保ってくれる細胞です。
成長とともに骨格筋が発達し、体温調節の役割をかわりを担うため、褐色脂肪細胞の数は徐々に減少していきます。
褐色脂肪細胞は肩甲骨周辺に限局して存在していることが明らかになっています。
なぜ褐色という名前が付いているかというと、ミトコンドリアという細胞内器官が多く存在するために、細胞が褐色に見えるからです。
また、褐色脂肪細胞と対をなす『白色脂肪細胞』という細胞もあります。
白色脂肪細胞は、皮下脂肪や内臓脂肪など、一般的によく知られた脂肪の事です。エネルギーとして脂肪を貯めこむ働きを持ちます。
つまり、褐色脂肪細胞が機能低下していたり、その数が減少していく事によって、脂肪が付きやすくなってしまうということ。
褐色脂肪細胞を活性化させるために
褐色脂肪細胞を活性化させるためには、肩甲骨や肩甲骨周辺の筋肉を正しく動かす必要があります。
肩甲骨は、僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋といった様々な筋肉によって安定した位置を保っています。
また、寒い環境下では交感神経の活動が活発化し、褐色脂肪細胞が活性化するとも言われています。
デスクワーク等で座っている時間が長い方ほど、肩甲骨周辺の筋肉が硬くなりやすいです。
そうなると、筋肉や関節の動きにエラーが出てしまい、肩や首に負担がかかって痛みが出たり
筋肉の活動量が減って脂肪が付きやすくなってしまうのです。
以下の症状がある方は肩甲骨周辺の機能性が低下している可能性があります。
・肩こり
・肩の筋肉の盛り上がり
・背中の張り
・二の腕に脂肪が付いてきた
・猫背
・顔のたるみ
ご自宅でできる簡単な方法として『ラジオ体操』がおススメです。
特にラジオ体操第一が効率よく肩甲骨周辺をほぐすことが出来ます。
お風呂上りなどに取り入れて頂くのが良いかと思います。
どんなにほぐしても、筋肉に負担がかかってしまうと、またすぐに硬くなってしまいます。
大切なのは、継続していく事です。
時間を取るのが難しい時は、仕事の合間などに伸びをしてみるのも良いですね。
肩甲骨周辺の筋肉をほぐすのに、きつい運動は必要ありません。
是非気付いた時になど、肩を回したりして、1日の中で肩甲骨を動かす回数を増やしてみて下さい。
肩甲骨周辺の血流が良くなることで、冷え性の改善や自律神経が安定したりと嬉しい効果もあります。
また、バストアップには血流の良さも必要なので、意識的に動かしていきたいですね。
是非参考にしてみて下さい。