こんにちは。
トレーナーの加藤です。
ふくらはぎを細くするのって意外と難しいですよね。
マッサージをしたり、筋トレをしてみたり。
ですが、なかなかふくらはぎに変化が現れない場合があります。
そんな時に確認して欲しいのが、立っている時や歩行時に『足指』がしっかり使えているかどうかです。
立っている時や歩いている時に足指が床や靴底につかない状態を『浮き指』といいます。
浮き指の状態を改善しないと、なかなかふくらはぎは細くなりません。
今回は足指とふくらはぎの関係についてお話していきたいと思います。
浮き指になってしまう原因
主な原因として、歩行時間の減少による筋肉量の減少が挙げられます。
また、歩行時間が短いと、筋肉がうまく使えずにこり固まってしまいます。
これが原因で『姿勢不良』にも繋がってしまうのです。
結果、猫背や肩こり、腰痛などの原因にもなってしまうのです。
本来は「踵」「足指の付け根」「足指」の3点が地面につき、身体のバランスが保たれています。
浮き指は特に下記の筋肉がこり固まる事で起こりやすくなります。
・下腿三頭筋
ふくらはぎの筋肉のことで、「腓腹筋」と「ヒラメ筋」から成り立っています。
浮き指の原因というより、浮き指が長期間続くことでこり固まってしまいます。
足指がうまく使えないことで、歩行時にふくらはぎが沢山使われることで張ってしまうのです。
こうなってしまうと、ふくらはぎが太く見えやすくなってしまったり、血流やリンパの流れが滞り、むくみの原因にもなってしまいます。
・内転筋
内ももにある筋肉です。
内転筋が衰えてしまうと、身体のバランスが悪くなってしまい歩行時に足指を使いにくくなってしまいます。
また、ガニ股になってしまったり、骨盤の歪みにも繋がってしまいます。
・大腿四頭筋
太ももの前面にある筋肉です。
浮き指によって身体のバランスが不安定になっていると、大腿四頭筋が過剰に働いてバランスを保とうとします。
その結果、こり固まってしまうのです。
大腿四頭筋がこり固まっていると、骨盤が前に引っ張られ、反り腰の原因にもなってしまいます。
反り腰は骨盤が前へと傾き、 常にお腹を突き出したような姿勢になるため、お腹が出ているように見えてしまうのです。
・母趾内転筋
足の裏に張り巡らされた筋肉で、足のクッションの役割を持っています。
足の指を使う習慣が減少することで、母趾内転筋が縮まってしまい「浮き指」に繋がります。
また、足の横アーチをつくる役割や足の親指を内側に引っ張る役割も担っているためこり固まりやすい筋肉です。
母趾内転筋がこり固まる事で、外反母趾の原因にもなります。
浮き指を改善する為には
足指の機能を改善する方法として、ストレッチや足の甲の骨を緩めることが効果的です。
簡単な方法として、テニスボールを裸足で踏んでみたりなど足裏に刺激を入れてあげる方法があります。
立った時になんだか『だるさ』を感じる場合は筋肉が硬くなっている可能性があるので、お風呂上りなどに実践すると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
足指がうまく使えない状態でカーフレイズなどのトレーニングを行っても効果はあまり期待できません。
なかなかふくらはぎに効果が出ない時は、浮き指になっていないか一度確認してみましょう。
足指は合っていない靴やヒール等を日常的に使用する事で硬くなる事もあります。
良く履く方は一度、足指をチェックしてみましょう。
意識してみないと浮き指になっているか自覚しにくいです。
ですが、こり固まった筋肉をほぐしてあげることで、少しずつ改善していきます。