こんにちは。
トレーナーの加藤です。
皆さんは理想の身体をつくる為に皮膚の柔らかさが必要だと思いますか?
私は必要だと考えています。
ただ、皮膚が柔らかいだけでは身体は変わりません。
皮膚が柔らかい状態で、筋肉や関節を上手く使うことができて初めて痩身効果が出てきます。
今回は皮膚と筋肉の関係性や皮膚が癒着していると起こる諸症状・デメリットについてお話していきます。
皮膚の構造
まずは皮膚の構造を見てみましょう。
皮膚の下には皮下組織があります。
皮下組織は大部分が皮下脂肪で構成されており、そこに「動脈」や「静脈」が通っていて、肌(皮膚)組織に栄養を届けたり、老廃物を運び出したりしています。
皮下脂肪は、お尻や太ももなど下半身や、二の腕やお腹まわりなどの動かさないところに集中してつくのが特徴です。
外的刺激から体を守るクッションとしてのの役割や、寒いところで体温を維持するといった働きもしています。
男性より女性につきやすく、一度ついてしまうと減らしにくいのが特徴です。
皮膚と筋肉の関係性
皮膚は筋肉と連動して動くので、筋肉をしっかり動かすためには皮膚の柔軟性も必要です。
皮膚に柔軟性があることにより、皮膚の下の筋肉がスムーズに動くことができます。
ですが、その皮膚の下にある組織と筋肉が癒着をしてしまうと、皮膚の柔軟性もなくなり、筋肉の動きも少なくなってしまいます。
また、筋肉を覆っている筋膜同士が癒着する事でも筋肉の動きが少なくなります。
癒着が起きている筋肉の図
なぜ皮膚や筋膜の癒着が起きるのか
最も多い原因は
・日常生活での悪い姿勢や偏った動作の継続
・筋肉の使い過ぎ
・筋肉を使わない
これらが原因で一部に負担がかかってしまい、皮膚や筋肉、筋膜が動けなくなってしまうと癒着が起きやすくなります。
筋膜の成分が一部分に偏り、脱水状態になり接着剤のようになってしまい、隣接している筋肉や皮膚にくっ付いて固くなってしまうのです。
皮膚や筋膜が癒着してしまうと
皮膚や筋膜が癒着し、筋肉が動けない状態になると、血行不良を起こし栄養が全身にいき渡りません。
そうなってしまうと代謝が落ちたり、疲労感が出てきます。また、皮下組織の中にはリンパが通っているため、老廃物が流れなくなり『むくみ』や『スタイル崩れ』の原因にもなってしまいます。
癒着の影響は筋肉だけではなく、つながっている血管や神経、リンパ管にも及びます。
身体に現れる症状
・肩こりや頭痛
・身体のだる重さ
・たるみやむくみ
・筋肉の張りによるスタイル崩れ
・代謝の低下
癒着のケアが理想のスタイルをつくる為にとても大切
皮膚や筋膜の癒着が起きている場合、エクササイズを行ってもなかなか効果が現れないことがあります。
その為エクササイズだけでなく、身体のメンテナンスも非常に重要になってきます。
昨今では『筋膜リリース』としてストレッチポールやテニスボールを使う事が身体のメンテナンスとして有名ですよね。
ただ、癒着がひどい場合はそれらの道具を使っても筋膜リリースの効果が得られない時もあります。
ストレッチポールやテニスボールはその性質上『押し付ける』事により筋膜にアプローチをかけていきます。
癒着がひどく、こびりついているので押し付けても改善しにくいのです。
癒着がひどい時は『剥がす』という事を意識してみましょう。
むくみや疲労感が気になる部位を優しく『つまんで引き上げる』事が皮膚や筋膜の癒着を改善するおススメな方法です。
ストレッチポールやテニスボールでの筋膜リリースの前に行う事で皮膚の柔軟性が上がり、より効果的な筋膜リリースが行えるようになります。
癒着が起きていない筋肉の図
皮膚や筋膜の癒着を取り除くことができれば、美しい姿勢で体も楽に感じることができます。
体型を維持するために、食事制限や筋トレだけではなく、「皮膚や筋膜のケア」にも取り組んでみてはいかがでしょうか?
Noaのボディケアでは、今回ご紹介した皮膚や筋肉の癒着にも対応しておりますので、ご自身で行うのが難しいという方は一度ご利用して頂けると幸いです。