こんにちは。
トレーナーの加藤です。
皆さんは、どうしてビタミンを摂らなければいけないのかご存知ですか?
それは、ほとんどのビタミンが体内で作りだすことができないからです。
今回はそんなビタミンについて理解を深めていきましょう。
ビタミンとは
ビタミンとは、五大栄養素にも含まれている有機化合物の総称です。
その役割はとても重要で、ヒトの体内で三大栄養素の代謝を助けてくれたり、身体の調子を整えてくれたりと
欠かせない栄養素となっております。
ビタミンは全部で13種類あり、水に溶けやすい『水溶性ビタミン』と、脂に溶けやすい『脂溶性ビタミン』に分けられます。
・水溶性ビタミン
ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、ビタミンC
水溶性ビタミンの多くは、過剰に摂取しても摂りすぎた分は尿と一緒に排泄されてしまうため、普段からこまめに補給する必要があります。
また、水洗いや加熱など調理の過程で失われることがあるので調理方法に注意が必要です。
汁物などにして、ビタミンを余すことなく摂取するのがおススメです。
・脂溶性ビタミン
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
脂溶性のビタミンは、油とともに調理して摂取すれば吸収率が高まります。
きのこなどは油で炒めてあげると、とても吸収効率を上げる事ができます。
ただし、ビタミンEを除く脂溶性ビタミン(A、D、K)は体内に蓄積されやすいため
摂りすぎると過剰症が起こることがあります。
同じ食品を過剰に摂ることは控えましょう。
夏はビタミンが最も不足しやすい時期
夏はビタミン不足に陥りやすい季節です。
汗をかくと水溶性のビタミンCが汗と一緒に出ていきます。
そして皮脂からも脂溶性のビタミンEなどが排出されます。
さらに日焼けして肌に炎症が起きると、炎症を抑えるためにビタミンCの必要量が上がります。
ですので、しっかりとお食事でビタミンを摂っていきましょう。
マルチビタミンといったビタミン剤を飲むのもとてもおススメです。
ビタミンはダイエット効果を上げてくれる
ビタミンはひとつでも不足したらダメなので13種類全部を摂取したいですが
ダイエット中の方は、水溶性ビタミンであるビタミンB群を意識して摂取したいところです。
以下がそのビタミンと効果です。
・ビタミンB1
糖質の代謝をサポートする
・ビタミンB2
糖質、脂質の代謝をわずかにサポートする
・ビタミンB6
タンパク質の合成(筋肉の合成)をサポートする
・ビタミンB12
タンパク質、核酸の合成をサポートする
造血作用
例えばビタミンB1、B2が不足してしまうことで、糖質の代謝能力が落ち、少しの糖質でも太りやすくなってしまったり
ビタミンB6が不足する事で、筋トレを頑張っても筋肉が効率的につかなかったりと
ビタミン不足はダイエットを妨げてしまいます。
逆に言えば、ビタミンがしっかりと摂れていれば、多少のスイーツを食べてもそんなに太らなかったりと嬉しい効果もあります。
もちろん、ビタミンを摂っているからといって食べ過ぎてしまってはいけませんが。
ダイエットに限らずですが、よく体を動かす人は多量のエネルギーを消費するため、より多くのビタミンB1を摂る必要があります。
運動で発生した活性酸素から体を守ってくれるので、抗酸化作用のあるビタミンCも意識して摂取したいですね。
ストレスを受けた際もビタミンCが使われますし、喫煙者の場合はニコチンの代謝にビタミンCを使います。
いかがでしたでしょうか?
ビタミンが不足すると、疲れやすくなったり、肌荒れが出たりしますが、なかなかご自身では気付きにくいものです。
疲れやすさはビタミンB1が不足しているサインです。
女性の場合、肌荒れや口内炎が多く見られますが
肌荒れにはビタミンC、口内炎にはビタミンB2を摂取しましょう。